兵庫県たつの市立新宮小学校 主幹教諭 石堂裕
ゴールデンウィークが終わり、小学校に子どもたちの元気な声が戻ってきました。やっぱり子どもたちの声を聞くと、わくわくしますね。さて、連休明けのスタートで、気を付けていることを紹介します。
下図(図1)は、わたしが考える「学びの推進モデル」です。主体的・対話的で深い学びへと導くためにも、まずは、その土台となる学習習慣や学習規律づくりが大切です。例えば、ノートの書き方なら、「4月はどんなことに気を付けたかな」というように、4月の1か月間に取り組んだことを思い出せるような言葉を付けて声かけすることを心がけています。
![図1](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sd819cf17b06836ab/image/i0020e876eb59c783/version/1557880787/image.jpg)
長期の休みによって、子どもたちは、「学習のリズム」を忘れていることが多いため、子どもたち自身が主体的に思い出せるような言葉がけが必要です。しっかりと守ることができている子がいたら、「さすがだね」とか「すばらしいです」といった、わかりやすいほめ言葉を添えて、認める機会につなげています。
この小さな積み重ねが、学習習慣や学習規律を思い出すきっかけとなり、「学習のリズム」が戻り始めるのです。夏休み明けの9月なら、「1学期には、どんなことに気を付けたかな」となります。「振り返ること」を意識した言葉がけを心がけたいですね。
![写真1](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/none/path/sd819cf17b06836ab/image/if0327ebdd4a6f0f0/version/1557299842/image.jpg)
また、学習習慣や学習規律を休み前の状態に戻すことと、ともに心がけたいことが、学習意欲に関わる「向かう」気持ちを高める言葉がけです。
例えば、生活科における栽培単元が始まるこの時期、2年生の子どもたちに、複数の夏野菜の種を用意し、予想させることから始めました(写真1)。
すると、子どもたちは、「先生、はやく植えてみようよ」とつぶやきます。そこで、「じゃあ、どうやって植えようかな」と問いかけると、子どもたちは、身近な教科書を見たり、図鑑で調べようとしたりしました。学習意欲が高まり始めた証拠です。
種をまく前に、この「どうやって植えようかな」という言葉がけを入れたことで、主体的に知識を獲得することにつながりました。
連休明けのスタートこそ、振り返ることや主体的な学習につなげる言葉がけを意識したいですね。
つづく
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兵庫県たつの市立新宮小学校
主幹教諭 石堂裕
なぜ、小学校の先生に?
my belief
「ピンチがチャンス!」
授業では、「ま(待つ)つ(つなげる)の(のせる)き(気付かせる)みと(認める)」