さとえ学園小学校 教諭 山中昭岳
今回は、小学校プログラミング教育の実践シリーズ3回目をお届けします。6年生を送る会で、自分たちでつくった曲をプレゼントしよう、となった子どもたちは……
本実践は、以下3教科の合科です。
<各教科の役割>
音楽科:曲をつくる
国語科:歌詞をつくる
生活科:演出を考える
その中でも「実践編2」として本記事では、生活科の実践の様子について詳しくお伝えします。
■生活科で演出を考える
▽目標
6年生と一緒に過ごした思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝えたいという思いをもち、「6年生を送る会」でそのことを伝える方法を見つけ、自らその表現をつくりあげることができる。
▽めあて
6年生を送る会の出し物を決めよう
▽ルーブリック(※)
(^^):6年生が2年生との出来事を思い出してくれる出し物にする
スーパー(^^):6年生のお兄さん、お姉さんに感動してもらい泣かすことができる
※ルーブリックとは、自分がこの授業の終わりにはどうなっていれば、この時間のめあてが達成されたのかを具体化したもので、私は基本的には子どもたちとつくっていきます。低学年では、できたかできなかったかの2段階で設定し、(^^)=“ニコちゃん”と表現しています。子どもたちが自ら課題を設定することで、主体的な学びが生まれ、学びに向かう力が継続するといった効果が期待できます。
今回は、さらにその上をめざしたスーパー(^^)が子どもたちから提案されました。
☆実践の様子
2年生の子どもたちは、6年生を送る会を1年生のときに経験しています。その経験から6年生に感謝の気持ちとして歌を歌ったり、何か出し物をしたりすることを理解しています。
最初に教師から「6年生を送る会で歌をプレゼントしましょう!」と投げかけるのではなく、
T「6年生を送る会ですが、先生たちでやりたいことを決める、でいいかな?」
と問いかけ、
C 「自分たちで決めてみたい!」
を引き出しました。
この学年の子どもたちは歌が上手です。子どもたち自身も認識しています。きっと歌を歌う出し物になるだろうと想定していました。
しかし、教師から提案された歌と自ら考案した歌とでは、その思い入れやその先の活動の違いは歴然です。
話し合いの結果、自分たちは歌が上手なので、ぜひ歌をプレゼントしたいという意見が強く、やはり合唱が出し物となりました。
次に、「どの歌を歌いたいかな?」と既存の歌から選ばせることを問いかけました。
T 「ただ自分たちが好きな歌を選べばいいんだよね?」
と問いを重ね、子どもたちに設定したいルーブリックをもう一度確認するように促しました。
歌を選ぶ基準は、6年生と自分たちとの思い出が表現されているもの、です。子どもたちは今まで音楽の時間に歌った歌や歌集を見て探します。
しかし、6年生と自分たちのつながりをぴったり表現してくれる歌がなかなかみつかりません。
そこで、「自分たちでつくってみる?」と問いかけました。
C 「え?!」
C 「つくれるの?」
C 「やってみたい!」
と返ってきました。間髪入れずに、
T 「歌って何と何があるの?」
C 「曲と歌詞」
子どもたちは、歌には歌詞と曲があること、つまり自分たちで作詞、作曲をしていくことを理解しました。
T 「歌詞って言葉だよね、言葉を学習する教科は?」
C 「国語!」
C 「じゃあ、作曲は音楽だ!」
と他教科でも取り組むことをここで子どもたちと同意しました。
■次回予告「国語科で歌詞をつくる」
国語科の作詞では、6年生と2年生の自分たちとの関わりを振り返り、その一つひとつのできごとを、そのときの気持ちと一緒に思い出してみることにしました。
さて、突然ですがここで問題です。
この歌詞はどうやってつくられたでしょうか。
続きは次号にて!!
つづく
プロフィール
さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
なぜ、小学校の先生に?
給食、遠足、修学旅行。楽しく、変化いっぱいの毎日が過ごせ、誰よりも一番近くで子どもたちの成長する姿をみることができるから。
my belief
教師自身が一番の学び手であれ!!