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さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
アナログとデジタルはよく比較されます。そのメリット・デメリットが検討され、これまでそれぞれを使い分ける形で学習の中に埋め込まれてきています。また、そのバランスが大切だとも言われています。
結論を言えば、目的に応じた活用をするということが正論でしょう。そのような中で生活科は、デジタル活用に不向きな教科なのでしょうか。今回は、私なりのデジタル授業観をお伝えします。
このブログではデジタル活用の記事も書かせてもらっていますが、どちらかというと自然の中での活動を得意とするタイプです。そして白状しますが、私自身はデジタルを好んでいません。
しかし、個人の好き嫌いや得手不得手で、授業でのデジタル活用の有無を判断してはならないと考えました。さらに先を見通したときに「やらなければならないこと」として、半ば強引にICTを活用した学びを展開してきました。
そうしたことにより、これまでたくさんの失敗もありましたが得られるものも多くありました。その中での気付きを今回は二つ紹介します。
第一に、デジタルの大きなメリットとして「時短」が挙げられます。
例えば、野菜を栽培する単元において観察は必須です。この観察をする上での目標は何なのでしょうか。スケッチ力を身につけることが目標であれば、アナログで、必ず紙に見たものを描いていくことが活動として必要でしょう。
でも、上手に描くことが目標でしょうか。野菜の特徴を捉えて、その成長の過程を比べながら見つけていくのであれば、写真での記録がベストです。スケッチと違い、あっという間に記録することができ、前回の記録と比べることに時間をかけることができるため、気付きの質が高まるからです。
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第二として、低学年のうちに「デジタルツールを活用するためのスキルとモラルの指導」をすることが必要かつ有効だ、ということです。
子どもたちが今後、デジタルとの関わりなしに生活していくことはないと思います。小学校入学前にすでにデジタル機器に触れている子どもたちも多く、スキル面は大人顔負けの子どももいるでしょう。しかし、今の日本では、大人も子どももデジタルツールが遊び道具と捉えられており、それを打開すべく小さい頃からモラルも育む必要があります。
その際、以前に紹介した「レベルアップ型ルール」が有効にはたらいています。
1人1台の端末がやってきています。デジタル vs アナログという構図ではなく、すべて「デジタルでできないか?」という問いをもって取り組んでみてはいかがでしょうか。
- 今あるテクノロジーに合わせて学習をつくっていくケース
- 今までできなかったことがテクノロジーによってできるケース
- 新たなテクノロジーをつくり出すことで今までやってみたことがないことに挑戦するケースなど
「デジタルツール=遊び道具」のイメージを払拭するくらい学びに役立つ道具、さらには生活の中でなくてはならない存在、まさに空気のような存在(ありまえのようにそこにあって、無意識のうちに使っているようなイメージ)となるチャンスが今やってきているのだと思います。
つづく
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さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
なぜ、小学校の先生に?
給食、遠足、修学旅行。楽しく、変化いっぱいの毎日が過ごせ、誰よりも一番近くで子どもたちの成長する姿をみることができるから。
my belief
教師自身が一番の学び手であれ!!