さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
「1人1台の端末が導入された中、何を軸に、何を指針に進めていけばよいか」という質問を多くいただきます。今回は、本校がめざす授業デザインについてお伝えします。
こちらが私たちの指針としているモデル図です。
左側のSAMRモデルに対して、右側は私たちが付け加えたものです。SAMRモデルとは、ICTが授業や学習者への影響度を測る尺度としてRuben R. Puentedura氏が2010年に提示したものです。
それぞれの段階を「文章づくり」で例示すると、以下のようになります。
- Substitution(代替)は、今まで手書きで書いているものをただデジタルで打ち直しているという活用
- Augmentation(増強)は、アナログでは扱えなかった写真や動画などの情報量が増えた制作物ができること
- Modification(変容)は、文章づくりが一人や身近な人で行うのではなく、時間や空間を超えたメンバーで同時につくりあげていくことができるということ
- Redefinition(再定義)は、今までの教育そのものとは全く違う仕組みややり方
そして、上記の例示をもとに、SAMRモデルの右側に子どもたちの端末の所持状態や指導の方法、テクノロジーなどを加えています。まだまだ修正しながらこのモデルもつくっていくつもりです。管理されている状態から、自律へ。そして自立を目指します。
例えば、端末の所持については、学校で管理している段階ではやはり自分ごととして捉えることが難しく、責任も所在も自分にありません。ただこの段階も必要だと思っています。ですので、いきなり「再定義」ができるとは思っておらず、段階を経ていく、もしくはこの学習はこの段階でずっとやっていく必要があるなど、このモデルを指標にいろいろと挑戦しながら判断しています。
私たちは、まずは図の赤いラインを超えることを目指しました。ちょうどこの赤いライン以上が教育DXと呼ばれているものになるのではないかと考えています。
大きな変革のときに教員をされている皆さま、まだ見ぬ新しい教育のカタチを一緒に追い求めてみませんか?
つづく
関連記事
プロフィール
さとえ学園小学校
教諭 山中昭岳
なぜ、小学校の先生に?
給食、遠足、修学旅行。楽しく、変化いっぱいの毎日が過ごせ、誰よりも一番近くで子どもたちの成長する姿をみることができるから。
my belief
教師自身が一番の学び手であれ!!